FUTURE MEMORYの展示へ。未来へ残す新しいかたち

アート

上海時代からの友達ゆうたくんが、Cité Internationale Universitaire de Paris(パリ国際大学都市)にて開催される展示&ワークショップのため来仏🇫🇷

ゆうたくんは、ARCHI HATCHという世界中の建築空間をWebで体験できる、新たなドキュメンテーションサービスの創始者です。

んん??となるところ、簡単に言うと

3Dスキャンされた様々な建物の中を、画面上で自由に見て回れるかんじ。

時代の流れを読んだかのように、コロナ直前に立ち上げたこの画期的なサービスは(本人はたまたまと言っていた笑)、これからの時代へ突入する、鮮烈なムーブメントを起こした模様。

それを証拠づけるかのよう、ニューヨークのMoMAには、彼の作り出したものがアートとして収蔵されています↓
https://www.moma.org/artists/138158-archi-hatch-yuta-tokunaga

ゆうたくん、いつの間にかすごい人になっていた…😅

今回の展示は、パリ国際大学都市の創立100周年記念の一環で、彼が所属している「FUTURE MEMORY」というアートプロジェクトのもの。

FUTURE MEMORYは、戦争や災害などの「喪失の記憶」に向き合い、未来へどのような記憶を繋げるかをテーマに、様々な活動を行っています。

原爆の被爆資料を3D撮影し、そのデータを元に映像作品を発表したり。

近年では、核兵器の存在をアートの視点から問うことで、日本人にとって重く悲しい原爆の記憶を、新しい体験として提起してくれています。

展示会場は、敷地内アメリカ館。

それだけでもう、すごいことに感じました。

こちらは、広島平和記念資料館の展示室の空間を3D撮影し、バーチャル空間展示をオンライン作品として公開したもの。

スルスル操作して、窓の外の景色まで見せてくれるゆうたくん。

奥へ進むと、原爆が投下された時の状況や被曝についてなど

原爆にまつわる様々な資料が、写真と共に展示されています。

こういった資料だけを眺めていると

重くエモーショナルな気持ちになりますが

終戦から80年経った今だからこそ、発展した技術と感性と共に

また違うアプローチができるような気持ちにさせてくれるFUTURE MEMORYの試み。

胸が軽くなるというか

あえてフラットな感覚で、未来を見据えたくなる心境でした。

1階の広場では、ワークショップやコンサートが開催。

(英語での登壇をややめんどくさがっていたゆうたくん笑)

会場には、訪れた人のために折り紙と、鶴の折り方の説明が準備されています。

子供達が折った鶴を、大きな原爆写真の傍らにそっと置いている姿を見て、少し高揚しました。

こういうことなのだなぁ、と。

未来へ紡がれる形はきっと様々で、時代と共に変わリゆく未知の可能性があり

そして、それら根源にあるものや思いは、きっとずっと変わらない。

この二つの事実へ、未来の希望を感じました。

子供達がいつか今日を思い出した時、何がどう紡がれていくのか。

その時代の感性に最も響くリアルなアウトプット、見てみたいなぁ…

過去に触れて感じた分だけ、遠い未来へ想い馳せる帰り道でした。

そんなこんなで、今後もきっと何かやらかしてくれるであろうYuta Tokunaga氏の活動、興味のある方は是非追ってみてください♡

ARCHI HATCH https://archihatch.com/
FUTURE MEMORY https://futurememory.jp/

コメント

タイトルとURLをコピーしました